C型肝炎(HCV)は、血液を介して感染するウイルス性の肝炎です。 感染すると肝臓に炎症が起こり、倦怠感や食欲不振などの症状が出ることがありますが、初期は無症状のことが多くあります。 放置すると慢性肝炎から肝硬変・肝がんへ進行する可能性があります。現在は抗ウイルス薬により、ほとんどのケースで完治が可能な感染症です。
出典:C型肝炎ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所)より
C型肝炎(HCV)の主な感染経路は、血液や体液を介したウイルスの侵入によるものです。
C型肝炎ウイルス(HBV)は、粘膜に感染するのではなく、血液を介して全身に広がり、主に「肝臓の細胞(肝細胞)」に感染するウイルスです。
一般的は、一般的に約2週間〜6か月(平均6〜10週間) とされています。
この間、ウイルスは体内で増殖し始めますが、自覚症状がほとんどないため、感染に気づかないケースが多くあります。
男性にみられる症状
※C型肝炎は、自覚症状が出たときにはすでに慢性化していることが多い感染症です。
女性にみられる症状
※C型肝炎は、自覚症状が出たときにはすでに慢性化していることが多い感染症です。
急性期と慢性期について
C型肝炎(HBV)は、感染者の約70〜80%は無症状で経過しますが、急性C型肝炎(感染から6か月以内)では上記のような症状が見られます。多くの場合、症状は数週間で軽快しますが、体内からウイルスが排除されずに慢性化(6か月以上持続)することがあります。 慢性C型肝炎(感染から6か月以降)は、急性期を経てウイルスが体内に残った状態で、長期的に肝臓に炎症が続く段階です。自覚症状が乏しいまま進行することが多く、肝硬変や肝がんの原因となる場合があります。
慢性C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染して6か月以上ウイルスが体内に残存している状態です。 初期は自覚症状がほとんどなく、倦怠感や食欲不振などの軽い不調だけで経過することが多いですが、ウイルスが肝臓の細胞に炎症を繰り返し起こすことで、次第に肝臓の線維化(硬化)が進行します。 慢性の炎症を放置すると、10〜30年の経過で肝硬変や肝がんに進行するリスクが高まります。 現在は、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療で、約98〜99%の患者がウイルスを完全に排除できるため、早期発見と治療が非常に重要です。
C型肝炎は、感染後すぐには検査で確認できず、検査方法によって検出できる時期が異なります。
最も早いのはHCV RNA検査(PCR法)で、感染から約1〜3週間後にはウイルスの遺伝子を直接検出できます。
次にHCVコア抗原検査が約2〜4週間後から陽性となり、HCV抗体検査では感染から約1〜3か月後に抗体が形成されて検出可能になります。
感染初期には「ウインドウ期」があるため、感染の心当たりがある場合は1〜2か月後に抗体検査を行い、早期確認にはRNA検査を併用します。
ウィンドウ期とは
ウィンドウ期(window period)とは、感染から実際に検査で陽性と判定できるまでの期間を指します。この期間は、体内でウイルスや細菌が増殖したり、抗体や抗原が検出できるレベルまで達するまでに必要な時間です。ウィンドウ期の間は、実際には感染していても検査結果が陰性になる可能性があります(偽陰性)。
このため、感染の可能性がある日から一定期間が経過していないと、検査の精度が低くなります。早期検査で陰性でも、安心してはいけないケースがあるため、期間を開けての再検査が推奨されます。
C型肝炎(HCV)の治療後は、ウイルスが体内から排除されても肝臓にダメージが残っている場合があり、再発や肝がんの発症を防ぐための定期的な経過観察が重要です。 治療後も6か月ごとに血液検査や腹部エコーを受け、肝機能や腫瘍マーカーを確認します。 肝臓への負担を避けるため、アルコールの摂取は控え、脂肪肝や肥満を防ぐバランスの取れた生活習慣を心がけることが大切です。 他の肝炎(特にB型肝炎)への感染を防ぐために、B型肝炎ワクチンの接種も推奨されます。 これらの対策を継続することで、肝硬変や肝がんの再発リスクを最小限に抑えることが必要です。
診療内容 | 詳細 | 料金 |
---|---|---|
尿検査 | クラミジア・淋菌 | 7,700円 |
マイコプラズマ・ ウレアプラズマ |
11,000円 | |
トリコモナス | 8,800円 | |
一般細菌培養・同定 | 11,000円 | |
咽頭検査 | クラミジア・淋菌 | 7,700円 |
マイコプラズマ・ ウレアプラズマ |
11,000円 | |
血液検査 | HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎 (4項目) |
14,600円 |
単純ヘルペス 抗体検査 |
11,000円 | |
性病検査 セット (6項目) |
クラミジア・淋菌(尿検査)・HIV・ 梅毒・B型肝炎・C型肝炎(血液検査) |
19,800円 |
性病検査 セット (8項目) |
クラミジア・淋菌(尿・咽頭検査)・HIV・ 梅毒・B型肝炎・C型肝炎(血液検査) |
24,200円 |
スワブ検査 | 一般細菌培養・同定 | 11,000円 |
内服薬 | 5,500〜9,900円 | |
注射 | 11,000円 | |
尖圭コンジローム 除去 |
88,000〜 175,000円 (範囲・大きさにより異ります) |
|
診察料 | 5,500円 |
性病(性感染症)は、正しい知識と予防策を実践することでリスクを大きく減らすことができます。
ここでは代表的な3つの予防法について解説します。
コンドームは性病予防において最も基本的かつ効果的な方法です。性行為の最初から最後まで正しく装着することで、HIVやクラミジア、淋菌など多くの性感染症の感染リスクを大幅に減らすことができます。
ただし、完全に感染を防げるわけではなく、皮膚や粘膜が接触する部位(性器周囲、肛門、口腔など)から感染する可能性もあるため、過信は禁物です。
パートナーの数が多いほど、性病に感染するリスクは高まります。信頼できる相手との関係を大切にし、不特定多数との関係を避けることは予防に直結します。特に、相手の感染歴や検査状況が不明な場合は注意が必要です。
安全なパートナーシップの構築は、自分自身だけでなく大切な人を守ることにもつながります。
性病は初期には無症状のことも多く、自覚のないまま感染が広がるケースも少なくありません。自分やパートナーを守るためにも、定期的な検査を受けることが重要です。特に新しいパートナーとの関係が始まったときや、不安を感じたときには早めの検査をおすすめします。検査は医療機関で簡単に受けることができ、早期発見・早期治療につながります。
C型肝炎はどのように感染しますか?
C型肝炎は、血液を介して感染するウイルス性肝炎です。握手や会話・食事など、日常生活では感染しません。
検査はどのように行いますか?
C型肝炎の検査は、血液検査で抗体やウイルス量を測定します。「HCV抗体検査」で感染の有無を確認し、陽性の場合は「HCV RNA(PCR検査)」でウイルスの存在を確認します。感染から約1〜3か月後に検出可能になります。
C型肝炎は治りますか?
現在は直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療が主流で、8〜12週間の内服治療で約98〜99%が完治(ウイルス排除)可能です。入院は不要で、副作用もほとんどありません。
感染しても自覚症状はありますか?
多くの人は感染初期に自覚症状がほとんどありません。一部では倦怠感・食欲不振・黄疸などが出ることもありますが、症状がないまま慢性化し、肝硬変や肝がんに進行するケースもあります。
ワクチンで予防できますか?
現在、C型肝炎に対するワクチンは存在しません。ウイルスの変異が多いため、免疫が作りにくいのが原因です。
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