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性感染症(STD)
トリコモナス

トリコモナスとは?

トリコモナス感染症は、腟トリコモナス(Trichomonas vaginalis)という原虫によって起こる性感染症です。 主に性行為による粘膜接触で感染し、女性ではおりものの増加・かゆみ・腟の炎症などの症状が現れます。 男性は無症状のことが多いものの、尿道炎や排尿時の違和感を引き起こす場合があります。 放置すると炎症が長引き、不妊や妊娠合併症の原因となることがあるため、早期の検査と治療が重要です。

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出典:トリコモナス(アメリカ疾病予防管理センター)より

  • 感染経路

    トリコモナス感染症は、主に性行為(膣性交・オーラルセックスなど)による粘膜接触や下着・タオルの共用による接触感染でうつります。

  • 感染部位

    女性では膣・子宮頸管、男性では尿道・前立腺

  • 感染行為
    • 膣性交:感染者の腟や尿道にいるトリコモナス原虫が、性行為中に相手の性器の粘膜から侵入して感染します。
    • オーラルセックス:まれに、オーラルセックスによって口腔や咽頭に感染することがあります。
    • アナルセックス:肛門や直腸の粘膜に原虫が付着し、直腸炎や排便時の不快感などを引き起こすことがあります。
    • 下着・タオルなどの共用による接触感染:トリコモナスは体外でも一定時間(数時間程度)生存可能なため、 感染者の体液が付着したタオル・下着・浴槽などを介して感染することがあります。
  • 潜伏期間

    おおよそ3日〜3週間程度(平均7日ほど)です。
    感染してから症状が現れるまでに個人差があり、特に男性は無症状のまま経過することが多いのが特徴です。

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男性にみられる症状

  • 排尿時の痛み・違和感
  • 尿道からの透明~白色の分泌物
  • 陰茎のかゆみ・軽い赤み
  • 精巣上体炎・前立腺炎

※男性は自覚症状が軽く、自然治癒しにくいため、放置するとパートナーへの感染源になることがあります。

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女性にみられる症状

  • おりものの異常(量・色・においの変化)
  • 外陰部のかゆみ・灼熱感
  • 排尿時の痛み・違和感
  • 下腹部痛・性交時痛

※女性はホルモン変化や腟内環境の乱れにより、症状が強く出やすい傾向があります。

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その他の症状

咽頭の違和感・痛み、肛門・直腸の炎症、妊娠への影響(流産・早産)、不妊や骨盤内炎症性疾患(PID)

放置した場合のリスク

男性:尿道炎が慢性化すると、前立腺炎・精巣上体炎を起こし、排尿痛や下腹部痛、精子の質低下を招くことがあります。
女性:感染が腟から子宮頸管、子宮内膜、卵管へと進行すると、子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患(PID)を発症し、 その結果、卵管の癒着・閉塞による不妊症や子宮外妊娠の原因になることがあります。 また、妊娠中の感染では流産・早産・低出生体重児のリスクが高まります。

トリコモナス検査の検出可能期間

一般的には、感染後約3日〜3週間程度で検査による検出が可能になります。
感染してすぐ(1〜2日以内)では、原虫の数が少なく検出できないことがあります。

ウィンドウ期とは

ウィンドウ期(window period)とは、感染から実際に検査で陽性と判定できるまでの期間を指します。この期間は、体内でウイルスや細菌が増殖したり、抗体や抗原が検出できるレベルまで達するまでに必要な時間です。ウィンドウ期の間は、実際には感染していても検査結果が陰性になる可能性があります(偽陰性)。
このため、感染の可能性がある日から一定期間が経過していないと、検査の精度が低くなります。早期検査で陰性でも、安心してはいけないケースがあるため、期間を開けての再検査が推奨されます。

ウィンドウ期の長さは感染症によって異なる
  • 細菌性性感染症
    (クラミジア、淋菌など)
    比較的短い(数日〜1〜2週間)
  • ウイルス性性感染症
    (HIV、梅毒、B型肝炎など)
    抗体検査では長く、
    数週間〜数ヶ月かかることもある

検査方法

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    スワブ検査
    腟分泌液・子宮頸管ぬぐい液、尿(初尿)・前立腺分泌液、咽頭ぬぐい液や直腸ぬぐい液を培養し、トリコモナスが増えるかどうかを確認する方法です。 感度は高いものの、結果が出るまで数日〜1週間程度かかります。
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    尿検査
    初尿(最初の尿)や尿道ぬぐい液でPCR検査
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    のどの検査
    咽頭ぬぐい液でPCR検査
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    膣分泌物検査
    女性の場合は膣分泌液や子宮頸部のぬぐい液でPCR検査
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    肛門検査
    肛門ぬぐい液でPCR検査
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    顕微鏡検査(直接塗抹法)
    最も一般的で、その場で原虫の存在を確認できる検査です。 腟分泌液や尿・前立腺液(男性)をスライドガラスにのせて顕微鏡で観察し、動くトリコモナス原虫を直接確認します。

治療方法・治療期間について

  • 治療方法
    抗原虫薬(メトロニダゾール・ティニダゾール)による内服または腟錠治療
    パートナーも同時に治療が必要(ピンポン感染防止)
    治療後1~2週間で再検査を推奨
  • 治療期間
    1回投与または7日間が基本です。
治療後の注意点

トリコモナス感染症の治療後は、再感染防止と確実な治癒確認が重要です。 治療中および治療後48時間は、メトロニダゾールやティニダゾールとアルコールを併用する吐き気・動悸・顔面紅潮などの副作用を起こすおそれがあるため、 飲酒を控える必要があります。治療後に原虫が残っている場合もあるため、陰性が確認されるまで性行為を避け、パートナーも無症状であっても同時に治療を受けることが大切です。 治療終了から1〜2週間後に再検査(顕微鏡またはPCR検査)を行い、原虫が完全に消失したことを確認します。 加えて、トリコモナスは湿った環境で短時間生存できるため、下着やタオルの共用を避け、清潔な状態を保つことも重要です。 これらの対策を守ることで、再発や再感染を防ぎ、確実な完治につながります。

トリコモナス検査・治療の料金表

料金表
診療内容 詳細 料金
尿検査 クラミジア・淋菌 7,700円
マイコプラズマ・
ウレアプラズマ
11,000円
トリコモナス 8,800円
一般細菌培養・同定 11,000円
咽頭検査 クラミジア・淋菌 7,700円
マイコプラズマ・
ウレアプラズマ
11,000円
血液検査 HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎
(4項目)
14,600円
単純ヘルペス
抗体検査
11,000円
性病検査
セット
(6項目)
クラミジア・淋菌(尿検査)・HIV・
梅毒・B型肝炎・C型肝炎(血液検査)
19,800円
性病検査
セット
(8項目)
クラミジア・淋菌(尿・咽頭検査)・HIV・
梅毒・B型肝炎・C型肝炎(血液検査)
24,200円
スワブ検査 一般細菌培養・同定 11,000円
内服薬 5,500〜9,900円
注射 11,000円
尖圭コンジローム
除去
88,000〜
175,000円

(範囲・大きさにより異ります)

診察料 5,500円
  • ※表示価格は税込み価格です。
  • ※検査は自由診療になります。

予防方法

性病(性感染症)は、正しい知識と予防策を実践することでリスクを大きく減らすことができます。
ここでは代表的な3つの予防法について解説します。

  • コンドームの適切な使用

    コンドームは性病予防において最も基本的かつ効果的な方法です。性行為の最初から最後まで正しく装着することで、HIVやクラミジア、淋菌など多くの性感染症の感染リスクを大幅に減らすことができます。
    ただし、完全に感染を防げるわけではなく、皮膚や粘膜が接触する部位(性器周囲、肛門、口腔など)から感染する可能性もあるため、過信は禁物です。

  • 不特定多数との性行為を避ける

    パートナーの数が多いほど、性病に感染するリスクは高まります。信頼できる相手との関係を大切にし、不特定多数との関係を避けることは予防に直結します。特に、相手の感染歴や検査状況が不明な場合は注意が必要です。
    安全なパートナーシップの構築は、自分自身だけでなく大切な人を守ることにもつながります。

  • 定期的な性病検査

    性病は初期には無症状のことも多く、自覚のないまま感染が広がるケースも少なくありません。自分やパートナーを守るためにも、定期的な検査を受けることが重要です。特に新しいパートナーとの関係が始まったときや、不安を感じたときには早めの検査をおすすめします。検査は医療機関で簡単に受けることができ、早期発見・早期治療につながります。

よくあるご質問

トリコモナスはどのように感染しますか?

主な感染経路は性行為(膣性交・オーラル・肛門性交)による粘膜接触です。 また、トリコモナス原虫は湿った環境で短時間生存できるため、下着・タオル・浴槽などの共用による接触感染もまれに起こります。

どんな症状が出ますか?

女性では泡立った黄色〜黄緑色のおりもの、強いかゆみ、悪臭、排尿時痛が主な症状です。 男性は排尿時の違和感や軽い尿道の痛みなど軽症のことが多く、無症状で気づかないまま感染を広げることもあります。

検査はどのように行いますか?

腟分泌液や尿などを採取して、顕微鏡検査・培養検査・PCR検査でトリコモナス原虫の有無を確認します。 PCR検査は最も精度が高く、少量の原虫でも検出可能です。

治療すれば完全に治りますか?

はい。メトロニダゾールやティニダゾールといった抗原虫薬の内服で完治が可能です。 ただし、パートナーも同時に治療しないと再感染(ピンポン感染)を起こすことがあるため、必ず一緒に受けることが大切です。

放置するとどうなりますか?

放置すると感染が子宮や卵管、前立腺などに広がり、不妊症や骨盤内炎症性疾患(PID)、妊婦では早産・流産の原因になることがあります。 また、炎症が続くことでHIVなど他の性感染症への感染リスクも上昇します。

診療内容

美容外科・美容皮膚科

  • 男性AGA薄毛治療
  • 全身脱毛
  • ヒゲ脱毛
  • ワキガ・多汗症

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